リチウムイオンバッテリーに交換 PIT(装備・車検)

キャンピングカーのサブバッテリーを鉛からリチウムイオンに交換するメリットとは?

キャンピングカーのサブバッテリーを鉛からリチウムイオンに交換するメリットとは?

キャンピングカーで快適な車中泊を楽しむためには、サブバッテリーが重要な役割を果たします。

サブバッテリーとは、エンジンを切っても車内の電気機器を動かすことができるバッテリーのことです。

しかし、サブバッテリーにはいろいろな種類があり、どれを選ぶかで快適さが変わってきます。

今回は、キャンピングカーのサブバッテリーを鉛のバッテリーからリチウムイオンバッテリーに交換するメリットについてご紹介します。

鉛のバッテリーとリチウムイオンバッテリーの特徴や違い、おすすめの商品や交換方法なども解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

▶オートサイトで鉛のバッテリーからリチウムイオンバッテリーへ交換した実例はこちら

鉛のバッテリーとリチウムイオンバッテリーの特徴と違い

キャンピングカー リチウムイオンバッテリー Sub

キャンピングカーのサブバッテリーとして一般的なのは、鉛のバッテリーとリチウムイオンバッテリーです。

それぞれの特徴と違いを見てみましょう。

鉛のバッテリー

鉛のバッテリーは、これまで多くのキャンピングカーに搭載されてきたタイプで、繰り返し放充電できるディープサイクルタイプが主流です。

家庭用エアコンと電子レンジなどの家電を使用する際は電圧を変換できるインバーターを介して、AC100Vに変換します。

鉛のバッテリーのメリット

鉛 バッテリー

比較的安価で購入できることです。

また、周辺機器や交換方法も比較的簡単であることもメリットです。

鉛のバッテリーのデメリット

重くて大きい割に容量が少ないことです。

また、充放電できる回数や寿命が短く、劣化しやすいこともデメリットです。

さらに、充電に時間がかかり、80%以上の充電では充電速度が遅くなるトランプル現象が起こります。

これらのデメリットは、快適な車中泊に影響する可能性があります。

リチウムイオンバッテリー

キャンピングカー リチウムイオンバッテリー 簡単

リチウムイオンバッテリーは、スマートフォンやノートパソコンなどに使用されているタイプで、今後主流になると注目されているタイプです。

電気自動車やハイブリッド車にも使用されており、キャンピングカーへの採用が増えてきています。

リチウムイオンバッテリーのメリット

鉛バッテリーよりも軽くてコンパクトでありながら容量が多いことです。

また、充放電できる回数や寿命が長く、劣化しにくいこともメリットです。

さらに、急速充電が可能でトランプル現象が起こらないこともメリットです。

これらのメリットは、快適な車中泊に貢献する可能性があります。

リチウムイオンバッテリーのデメリット

価格が高いことです。

また、周辺機器や交換方法が比較的複雑であることもデメリットです。

さらに、過放電や過充電を防止するためにBMS(バッテリー管理システム)が必要であることもデメリットです。

これらのデメリットは、初期投資や安全性に影響する可能性があります。

 

キャンピングカーのサブバッテリーを鉛からリチウムイオンに交換したら快適

キャンピングカー リチウムイオンバッテリー 取付け

キャンピングカーで車中泊を楽しむためには、サブバッテリーが欠かせません。

サブバッテリーは、エンジンを止めても車内の電気機器を使えるようにするバッテリーです。

しかし、サブバッテリーにはいろいろな種類があり、どれを選ぶかで快適さが変わってきます。

キャンピングカーのサブバッテリーを鉛のバッテリーからリチウムイオンバッテリーに交換したら、驚くほど快適になったので、その経験をシェアしたいと思います。

鉛のバッテリーの悩み

キャンピングカーに搭載されていた鉛のバッテリーを使っていました。

鉛のバッテリーは、安価で繰り返し充放電できるというメリットがありますが、以下のような悩みもありました。

重くて大きい

鉛のバッテリーは、1台あたり約30kgほどあります。

2台搭載していたので、合計60kgもの重量が車内にあったことになります。

これは、燃費やスペースに影響します。また、交換するときも大変でした。

容量が少ない:鉛のバッテリーは、容量が少なくてすぐに電力が切れてしまいます。

105Aのバッテリーを2台使っていましたが、冷蔵庫や照明などを使っていると、1日も持ちませんでした。

特に冬場は暖房を使うので、電力不足に悩まされました。

充電に時間がかかる:鉛のバッテリーは、満充電になるまで時間がかかります。

特に80%以上の充電では充電速度が遅くなります。

これをトランプル現象と呼びます。

太陽光発電や発電機で充電していましたが、なかなか満充電にならず、ストレスでした。

寿命が短い

鉛のバッテリーは、容量低減やサルフェーションという現象により劣化しやすいです。

サルフェーションとは、放置することで鉛板表面に硫酸鉛結晶が生成されてしまうことです。

これらの現象は充放電回数や温度などに影響されます。

3年ほど使っていましたが、性能が低下して交換時期が来てしまいました。

リチウムイオンバッテリーへの交換

キャンピングカー リチウムイオンバッテリー システム

キャンピングカーのサブバッテリーを鉛のバッテリーからリチウムイオンバッテリーに交換することにしました。

リチウムイオンバッテリーとは、正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電や放電を行う二次電池(充電可能な電池)です。

スマートフォンやノートパソコンなどにも使われています。

「オンリースタイル 400Aリチウムイオンバッテリー」を取り付けすることにしました。

この商品は1台あたり約400A(5100Wh)もの容量を持ち、急速充電や大放電にも対応できます。

また、SimpleBMS内蔵で安全性も高く、最大3台まで並列接続して容量を増やすこともできます。

古い鉛のバッテリーを外し、新しい「オンリースタイル 400A リチウムイオンバッテリー」と「オンリースタイル マルチチャージャー」「シーテック走行充電器」 なども合わせて交換しました。

インバーターや充電器などの周辺機器との互換性や安全性を確認する必要があります。

交換後の感想

キャンピングカーのサブバッテリーを鉛からリチウムイオンに交換した後、以下のような感想を持ちました。

重い鉛バッテリーと比較して軽くて大容量

鉛のバッテリーから重さもスペースも減りバッテリースペースに余裕ができました。

また、同じ重さでも容量が倍以上になったことで、より多くの電気機器を長時間使えるようになりました。

急速充電が可能

鉛のバッテリーでは満充電まで時間がかかっていたのですが、「オンリースタイル マルチチャージャー」 を使うことで短時間で満充電できるようになりました。

太陽光発電や発電機だけではなく、走行中や停車中にエンジンをかけるだけでも効率的に充電できるようになりました。

長寿命で安全性が高い

「オンリースタイル 400Aリチウムイオンバッテリー」は4000回以上の充放電サイクルが可能です。

これは鉛のバッテリーよりも10倍以上長持ちすることを意味します。

また、「オンリースタイル 400A リチウムイオンバッテリー」はSimpleBMS内蔵で安全性も高く、過放電や過充電を防止します。

 

▶キャンピングカー搭載リチウムイオンバッテリー:200Ah・300Ah・400Ahの違いを解説

キャンピングカーのサブバッテリーを鉛からリチウムイオンに交換する!?まとめ

キャンピングカー リチウムイオンバッテリー 鉛

キャンピングカーのサブバッテリーを鉛からリチウムイオンに交換したら快適になった話をシェアしました。

初期投資は高く感じるかもしれませんが、長期的に見ればコスパも良くておすすめです。

1

リチウムイオンバッテリーは鉛バッテリーに比べて軽量コンパクトであり、キャンピングカーの積載量やスペースに余裕ができる。

2リチウムイオンバッテリーは鉛バッテリーに比べて充電効率が高く、走行充電やソーラーパネルなどの外部充電器で素早く満充電できる。また、自己放電率が低いため、長期間放置しても電圧が下がりにくい。
3リチウムイオンバッテリーは鉛バッテリーに比べて寿命が長く、ディープサイクル(放電と充電の繰り返し)に強い。鉛バッテリーはディープサイクルで劣化が早まるが、リチウムイオンバッテリーは満充電状態を避けることで長持ちする。
4リチウムイオンバッテリーは鉛バッテリーに比べて環境負荷が低い。鉛バッテリーは有害な重金属を含み、廃棄時に汚染の原因となるが、リチウムイオンバッテリーは再利用やリサイクルが可能である。

キャンピングカーのサブバッテリーを鉛からリチウムイオンに交換することで、車中泊の快適性や経済性、安全性やエコロジー性などのメリットが得られます。

その他にもメリットはありますのでオートサイトにてご相談ください。

リコルソ・ハイエースで楽しむ和歌山と三重VISONのキャンピングカー旅